ものを動かしたり明るくしたり、生活に欠かせないエネルギー。
選択できるエネルギーにはいくつかの種類がありますが、利用する際に便利なのはやはり電気ではないでしょうか。
ここでは、最も身近なエネルギーである電気について、その中でも一般家庭で使う言葉を中心に整理したいと思います。
この言葉ってなんだっけ?とか、子どもの頃に理科で習ったんだけど忘れた・・・。とか
(なるべく簡単にするため、専門的なことは省略しています。必要であればGoogle先生で他サイトをググってみてください)
電気の種類
家庭で最もよく使われる、コンセントに流れている電気の種類は、「交流」の「100V」(100ボルト)です。
交流と直流 電流の違い
電気の流れ方の違いで、直流と交流に分けられます。
流れがいつも一定なのか、または細かく流れが変化しているのか、に分かれます。
直流
いつも一定の電気が流れているのが直流です。
車やオートバイで使われています。
乾電池やノートパソコンやスマートフォンのバッテリーも直流ですが、AC-DCアダプターやUSBなどの仕組みで交流から直流に変換して使用されています。
交流
直流と違い、電気の流れが一定の周期で入れ替わるものを交流。その交流の中でも、電気の入れ替わる周期(周波数)によって分かれます。日本の電力会社では「東日本の50Hz周期」と「西日本の60Hz周期」の2種類が採用されています。(東西が別れる位置は富士川-糸魚川あたりです)
電力会社から各家庭に流れてくる(供給される)電気は交流となっています。
100Vと200V 電圧の違い
一般家庭で利用する電圧は、主に100Vか200Vです。電化製品の電圧は適応する電圧が決まっていますので、その製品に適合した電圧のコンセントに接続する必要があります。
間違って接続することの無いよう、その電化製品に適応するプラグ・コンセントの形状は、電圧ごとに各々決められた形状に決まっています。
100V
100Vは一般家庭のコンセントで使用されています。多くの家電製品も100Vに適応しています。
200V
消費電力の大きい機器に採用されています。
例:エコキュート、大きな部屋用のエアコン、IHクッキングヒーター、大きめの炊飯ジャーなど。
200V用の機器では大きな電力が使えるので、パワーにゆとりを持たせられます。
ちょっとマメ知識
100Vと200V
※電気の無資格DIYは禁じられています。電気工事士などの有資格者にご相談ください。
・同じ消費電力の機器の場合は、100V機器でも200V機器でも基本的には電気代も同じです。
・最近の建物は単相三線式という形式で電気が供給されているので、建物自体は100Vと200Vどちらでも使用できます。
・各室へ配線を分けますが、そのときに分電盤内で100Vと200Vを切替えています。
・分電盤内では分岐ブレーカーが設置されて各室へ配線が分かれていますが、多くの分岐ブレーカーは100Vと200Vの両方に対応しているので、切替えて使用できる可能性があります。
・各室への配線は、その配線の太さなどにより流すことの出来る電流の大きさ(許容電流)が決まっています。
・配線の許容電流を超えそうになると、その前に分岐ブレーカーで電流を遮断する仕組みとなっています。
・分岐ブレーカーで100Vと200Vを切替える場合は、配線の許容電流を確認して判断することとなります。
・電流A・電圧V・電力Wは次の関係となります。電流Ax電圧V=電力W
・上記の式のように、 電力W=電流Ax電圧V なので、消費電力が同じ場合でも、分岐ブレーカーで200V→100Vに切替える場合はより多くの電流が配線に流れることになりますので、より太いものにするなどの配線工事が必要となる可能性があります。
単相と三相
・交流には、単相と三相と言われるものがあります。違いは交流の波形で、1つの波か、3つの波かです。
・三相は動力とも言われるもので、一般家庭ではあまり使われません。エレベータ、大型の空調設備、産業用機器など、大きなモーターを使う場合に多い方式です。
・一般家庭・家電製品で使用する電力は、基本的には単相となります。
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