防災・減災

突然の災害時にあなたは何を持って逃げますか?大切な物は防災グッズ?

防災・減災

日本列島では、多くの自然災害が発生します。

地震やそれに伴う津波、台風や大雨による洪水などの風水害、竜巻、落雷、火山の爆発や火砕流の発生など。

 

地震や火山の災害は現在でも予測が難しく、突然の避難を余儀なくされてしまいます。

また、この頃は天気予報の確立が高くなりましたが予報を上回った勢力となったり、そもそもニュースなどの情報を見落としたりして、想定せず災害に見舞われる場合もあります。

自然災害以外では、火災への備えも大切です。

 

いざ逃げないといけないとき。準備する時間無く避難しないとならないとき。

あなたは何を持って逃げますか?あらかじめ防災非常用持ち出しバッグに用意しておいた防災グッズでしょうか。一般的な“防災グッズ”を準備しておくことは大事なことですが、ここではそれ以外のことについて考えてみたいと思います。

 

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大切なもの

本当に大切なものは何でしょうか。

災害が起きた際に守りたいもの。大事なもの。避難時に本当に持っていきたいものは、防災グッズよりもかけがえの無い大切なものと思います。

 

家族

必要なことは災害情報の即時取得。行動を起こすためには、災害の情報を取得が必要です。災害が起きた際に誰か一人がみんなに声をかけるのでは逃げ遅れてしまいます。

災害時に家族各々が気づけるよう、普段から情報が入る仕組みを持っておきましょう。

 

スマートフォンの通知設定

スマートフォンなどに、緊急地震速報やJアラート・地域の自治体が行っている速報メールなどを設定しておけば、一斉通知を受け取ることが出来ます。家族各々のスマートフォンに設定して全員が個々に受け取れるようにしておくと、すぐに気付けて早く避難できます。

 

火災警報器

日本の家屋は木造が多いため火災が起きると火の回りが早く、逃げ遅れてしまうこともあります。

就寝中や、居ない場所で火事の原因が発生する場合もあるので、いち早く情報が発報される火災警報器の設置をおすすめします。

住宅用火災警報器は、2004年以降から順次、市町村の火災予防条例で設置が義務付けられていますが、いまだ設置されていない住宅も残っています。基本的には電池式のものが多いため電源工事は不要で、ネジ固定で設置出来ます。また、設置から10年以上経過している場合、忘れずに電池の交換をしておきましょう。

 

住宅用火災警報器(煙式)

住宅用火災警報器(熱式)

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貴重品

“防災グッズ”と検索して出てくるリストには、財布や運転免許証や健康保険証などの証明書が含まれていることがあります。もちろん大事なものですが、万が一無くしてしまった場合は再発行できます。一定期間は不自由があるかもしれませんが、日本政府・自治体も日本人も被災者には優しいので、救済措置もあります。

 

写真・記録

本当の貴重なものは再取得できない、かけがえのないものです。思い出のつまった家族・友達との写真や子供の頃・若い時の記録などは、失ってしまうと二度と再現することは出来ません。

印刷した写真でアルバムを作っている方は、大量に持ち出すことは難しいかもしれません。大切な一冊を決めておいても良いかと思います。

この頃は、写真はスマホで撮影する方が多いのではないでしょうか。スマホで写真を撮った写真などのデジタルデータはクラウドに残しておくことが出来ます。大容量クラウドを契約してデータをアップロードしておけば、火事や地震でパソコンを失ってしまった場合でも、クラウドにも残してあれば写真などのデジタルデータにアクセス出来ます。(アカウント名やパスワードを忘れないで下さい)

 

ハードディスク(HDD)

家族との思い出をパソコンのHDDに保存されている方は多いと思います。この場合、特にデスクトップ型のパソコンの場合、緊急事態中に持ち出すことは困難です。たくさんのケーブルを抜いて、ラックから引っ張り出して・・・なんて、一秒を争うときに出来ません。

 

ネットワークHDD(NAS)

NASに保存している場合、NASだけを持ち出すことは難しくありませんが、注意が必要です。

メーカーや機器・設定にもよりますが持ち出したNASのデータを他のパソコンに接続すればすぐに使えるとは限りません。接続のために専用ソフトが必要になる場合もあります。

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ポータブルHDD

パソコンのバックアップデータを普段からポータブルHDDに保存しておけば、新しいパソコンからでも使用出来ます。そもそもポータブルHDDはデータをコピーしたり移動したりするために利用されているものだから、わかりやすいと思います。ただし、セキュリティやロックなどの設定がされていると新しい環境ではそれを解除する必要があるのであらかじめ考えておかなければなりません。

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連絡帳や大切なメモ帳

スマートフォンを紛失したり壊れてしまった場合、友人や親せきの連絡先はわかりますか?私は家族の携帯電話番号でさえ記憶出来ていません。

スマホを携行していても、被災時には紛失や壊れたり水没してしまったり、使えなくなる場合もあります。万一ことを考えて連絡先のバックアップ設定の確認や、保管を検討しておきましょう。

 

暗証番号など

クラウドや機器などに新しい機器から接続し直す場合には、アカウント名やパスワードが必要になります。

アカウント名やメールアドレス・暗証番号・パスワードなどを忘れると、クラウドなどにアクセスすることが出来なくなってしまいます。

連絡帳と同様に、それらの保管を考えておきましょう。

 

スマートフォン

現在ではたくさんのデータをスマホに入れて利用されている方が多く、何は無くともスマホがあれば何とかなるのではないでしょうか。スマホが使えれば、登録していた連絡先は残ります。情報は常に最新にしておきましょう。写真やデータなども全てとはいかなくとも多少残っているかもしれません。

 

しかし・・・スマホが無事でも、心配は電波ですね。大災害の場合は電波が通じなくケースもあります。通信障害がおきることもあるので、2社の電波が使えるようになっているとなお安心です。ご利用のスマホがデュアルSIM対応の場合は、2社運用の可能性も検討してみてはいかがでしょうか。

 

持って逃げるものの保管場所は重要です。1階に居て避難しないとならないときに2階まで戻ることは危険が伴います。なるべく避難ルートから近い場所に保管しておきましょう。

 

かけがえのないもの・失うと困るものは、突然起こる災害時に持ち出せるようあらかじめ準備しておきましょう。

 

何よりも大切なものは貴方の命です。持ち出すことで時間がかかってしまい、逃げ遅れないでください。命があれば何でもできます。避難時、瞬時に持てなかったものはあきらめて、自分が逃げることを最優先してください。写真や記録はなくしても、自分の記憶の中には残っています。また、防災グッズは避難所にもある程度は準備されていたり、救援物資が届くことで足りることもあります。

 

防災グッズ

一人一人または家庭ごとに防災品を備えておくことが必要です。

防災グッズについては、“防災グッズ”、“避難グッズ”、“防災非常用持ち出しバッグ”などとGoogleで検索するとたくさんの情報が出てきます。

飲食物などの備蓄量についても、3日分・5日分~7日分など、その地域や住宅事情・家族人数などの状況で適した答えが変わってきます。種類・量とも異なるので、ご自分のケースとして想定してみてください。

 

一般的に言われているものはGoogle先生に聞けば大量の情報にあふれていますので、ここではそれ以外のことについて考えてみました。

 

補足

住居から避難しなければならない、なんらかの状況で住宅が無くなるケースを前提に、災害時に持って逃げるものについて考えてきました。

ご自宅が利用できる・自家用車で避難生活が過ごせる場合など、そのほかにも災害に備えて考えておかないとならない事柄には、サステナブル(持続可能な)な状況を作るかどうかという問題があります。

求めるレベルによっては、備蓄飲食品の量、電気などのエネルギーの備え方、家具や生活物品の固定状況、建物の耐震・耐火性能、住む場所にまで、検討の幅は広がっていきます。

 

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